約 5,936,590 件
https://w.atwiki.jp/cwcwiki/pages/172.html
ウィザードリィ エンパイアIII ~覇王の系譜~ ウィザードリィ エンパイアIII ~覇王の系譜~ ID+ゲーム名一人目のアイテム一個目9個 新規Bonus99 一人目所持金99999999G 一人目アイテム一個目9個 凄いローブ 凶悪な石ころ ID+ゲーム名 _S ULJM-05218 _G Wizardry 2007/01/22(月) 17 10 58 ID DyPylyGw 一人目のアイテム一個目9個 _C0 0x0014B00A 0x00000009 新規Bonus99 _C0 New Chara Bonus99 _L 0x00158CFC 0x00000063 んでこれ使ってる間は次へ進めんので 新規Bonus0 _C0 New Chara Bonus0 _L 0x00158CFC 0x00000000 を使ってBonus0に 一人目所持金99999999G _C0 1Chara99999999G _L 0x2014ABEC 0x05F5E0FF 次キャラ +ACh 一人目アイテム一個目9個 _C0 1Chara Item1 9 _L 0x0014AC02 0x00000009 次キャラ +ACh 次アイテム +4h 地図を9個にするとMAP表示何回でもできる 2007/05/12(土) 15 59 09 ID NicUZ8DO 凄いローブ _C0 robe _L 0x203104A8 0x01FFFFFF _L 0x203104AC 0xFFFF0500 _L 0x003104B2 0x000000FF _L 0x103104B8 0x000092FF 凶悪な石ころ _C0 stone _L 0x2030D2F8 0x649C0002 _L 0x2030D2FC 0x070A000A _L 0x2030D2E8 0x01FFFFFF _L 0x2030D2EC 0xFFFF0000 _L 0x0030D2F2 0x000000FF _L 0x0030D2E4 0x00000002 適応したらゲーム終了までOFFで大丈夫かも ボッタクルで買えばおk
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1547.html
ウィザードリィ3 リルガミンの遺産 part55-368,369 368 :ウィザードリィ3 リルガミンの遺産:2011/02/27(日) 13 15 12.08 ID XgDfKg1s0 リルガミンの町にはトレボーという王がおり、彼の強引な政治によって栄華を誇っていた。 その狂王トレボーの名ですら人々の記憶から消えるほどの年月が流れたある日……。 エセルナートの各地が、突如として巨大な災厄に襲われた。 ある町は地震により壊滅し、またある町は洪水によりのみ込まれていった。 大いなる自然のエネルギーの前に、人々はただ祈るしかなかった。 預言者たちは世界の終末を叫び、絶望に支配されたものは略奪に走っていった。 それでも世界を救おうとする者たちはいた。彼らは星を見、神の声に耳を傾け災厄の原因を探った。 その途中で何人もの賢者が命を落とし、彼らですら絶望に支配されようとしていた頃……ついに一筋の光明が見出された。 リルガミンのはずれに、大きな洞窟の入口がある。 この洞窟は偉大なる龍エル’ケブレスの住処であり、ここに踏み込んだ者はたちまち命を落としてしまうと信じらていた。 伝説の龍エル’ケブレスは「大地の宝珠」と呼ばれる強力なオーブを護っていると言われている。 そのオーブならば、この災厄を鎮めることができるはずなのだ。 ただそのオーブはあまりに強大なパワーのため、誰もがさわれるという物ではない。 力のないものが触れると、精神もろとも破壊されてしまうのであった。 しかし、強靭な冒険者であればオーブに触れることができるかもしれない。特に「ワードナの護符」に触れた冒険者の子孫であれば……。 かくして、何人もの英雄たちが集められた。 その者たちの中には、ワードナを征服した冒険者の血を引く者もいたのであった。 (以上OP) 洞窟には人が訪れないのをいいことに、海賊共が根城を構えていた。 モンスターの放された堀を渡って砦に入り、海賊の首領を倒して洞窟の入口まで来ると、何やら声が響いてきた。 「我エル’ケブレスが言葉、しっかと聞くがよい。この先、善きもののみにしても悪しきのみにしても勝利を得ることはない!」 冒険者たちはやむなく二手に別れて洞窟を進むことにした。 奥に進んだ善き冒険者たちは悪魔の像を倒して悪の水晶を入手。 一方悪しき冒険者たちは天使を倒して善の水晶を入手する。 そのまま洞窟を進んで冒険者たちは合流。二つの水晶を合わせてみると、片方の水晶が中立の水晶となった。 「我こそはエル’ケブレス。平衡なることの守護者」 恐ろしき力を持つエル’ケブレスだったが、冒険者たちが中立の水晶を持って行くとすんなりと奥へ通してくれた。 そして洞窟の最深部において、片手に水晶を持った光り輝く彫像を発見した冒険者たち。 その片手に中立の水晶を置くことで、持っていた大地の宝珠を取ることが出来た。 「さらばだ!汝の道程の易からんことを!」 エル’ケブレスに快く送り出され、冒険者たちは帰還。リルガミンの賢人に大地の宝珠を渡した。 (以下ED) 「リルガミンの賢人にこの大地の宝珠あらば、我等を襲いし災害の真の理由は明されよう! 我マルグダ女王が曾孫ベイキ女王、汝らが示した勇気を称えんがため汝らにリルガミンの星を与えん!」 369 :ゲーム好き名無しさん:2011/02/27(日) 13 17 16.74 ID XgDfKg1s0 以上です 俺がやったのはPSリルガミンサーガの3だけど、災厄の原因は教えてもらえないんですよね
https://w.atwiki.jp/rdstn/pages/153.html
ウィザード/ウルフマン フランデル大陸の極東地方では、 魔法の中、4大元素である火、水、風、大地の精霊を利用した魔法が発達している。 フランデル極東のウィザードの中、もっとも注目すべき者は、 他ならぬ古の魔法都市スマーグの辺りを根拠地としているウィザード達である。 彼らの魔法能力は昔のブルンネンシュティグの宮中ウィザードや ブリッジヘッドの上級ウィザードに近いレベルで、 相当専門的で学問的な魔法を扱う傾向がいる。 スマーグのウィザード達は優れた魔法能力の以外にも、 異様な技術を持っていることで知られている。 それはウルフマンに変身する能力で、これは彼らの出生とも関連があるそうだ。 スマーグ生まれのウィザードだけがウルフマンに変身する能力を持っていて、 これはスマーグの近くにあるスウェップタワーとアラク湖水から出る魔力の作用と知られている。 塔と湖水から発生する強い魔力場の内で生まれて成長してきたウィザード達は その魔力に応じ変えられた体質によって、 必要な時にウルフマンに変身する能力を持つようになったのである。 彼らはウィザード時の体力的な劣勢をウルフマンに変身することで克服する。 ウルフマンに変身すれば体力や精神的な特性が全部変化し、 強力な戦士に変貌できるので魔法が効かない状況でスムーズに反応できるのも彼らの長所である。 勿論、スマーグのウィザードの全てがウルフマンに変身する能力を積極的に活用するわけではない。 彼らの中、ある者は純粋にウィザードしての能力を追求する者もあり、 ある者はただ危険から逃れる為に変身の能力を使う。 逆にもっと強いウルフマンになるため、 ウィザードとしての能力は初歩的なレベルに留まってウルフマンとしての戦闘能力を磨く者もいる。 多分ウィザード達は他ならない学究的な欲求でRED STONEを探索しているそうだ。 RED STONEに宿している力とは何物か、RED STONEの本質とは何かを究明する為、 ウィザード達は遠い昔からあちこちを探索してきた。 一百余年前、レッド・アイの最後の会長を務めていた アイナー・ガスフィルもまたスマーグ生まれのウィザードとして知られている。
https://w.atwiki.jp/clashclans/pages/28.html
バーバリアン・ウィザード編成 バーバリアン・ウィザード編成は、バーバリアン・アーチャー編成の強化版です。 相手の村の中央部に貯め込まれた資源まで到達するため、ネックだったアーチャーの耐久力をウィザードで補っています。 その分、編成コストも上がり、全体では中くらいになっています。 この編成の肝は、ヒーリングの呪文です。 ヒーリングは範囲内のユニットを回復してくれますが、迫撃砲等の攻撃力の高い一撃で死んでしまったユニットは当然 回復できません。 アーチャーはまさにこの一撃で死んでしまうユニットであり、耐久力のあるウィザードによって長時間の戦闘継続を可能に しています。 いつものように援軍を釣り出して対処した後は、サイドカットとしてバーバリアンとウィザードを各所3体ずつくらい出し、 主力部隊の道筋を確保します。 そして残っている主力を投入し、すぐやられてしまわないようにヒーリングでサポートします。 きちんとサイドカットしていれば、そのまま壁の向こうの中心部に進んでくれます。 さらに、ウォールブレイカーを2体ずつくらい適当に投入していくと、相手の村の中心部までの道が開けます。 中心部に到達したらさらにヒーリングを使って、後は資源と防衛施設をできるだけ破壊してくれるよう、成り行きに任せます。 最後に、残っているアーチャーとガーゴイルで周囲の破壊残しをできるだけ掃除して、資源と戦利品ボーナスを稼ぎます。 バーバーリアン・ウィザード編成では、とにかくウィザードの値段に見合った強さを実感できます。 全体から見てもそこまで高額でもなく、資源を確保しつつトロフィーも稼げる、使いやすさではお勧めの編成です。
https://w.atwiki.jp/ronpc/pages/173.html
怒っているウィザード ■怒っているウィザード[ドータ] ゲフェン中央塔(gef_tower) 118, 36
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/273.html
ウィザードファイター ウィザードの派生スキル。ファイターとの混合スキルで、 便宜上、こう呼んでいる。
https://w.atwiki.jp/rohan_coralreef/pages/68.html
ウィザードの狩り仕様(昔は対人仕様) 防御を捨てて、攻撃に特化したステ振りです デストロイが凶悪@p@ ボスアクセの修正の影響で、対人ではめっきりみなくなりました。 昔はデストロイによって範囲化した通常攻撃のが、普通に10k超えてました。。。(つwT) Lv60 http //rohan.redpotion.jp/simulator.php?sel1=darkelf_mage sel2=darkelf_wizard sel3=59 de_dark_message=5 de_dark_eyes=1 de_magic_boost=5 de_strong_mind=5 de_broken_bag=1 de_wide_encourage=5 de_portal_warp=2 de_wi_add_temper=5 de_wi_mentality_shield=5 de_wi_foresome_shield=1 de_wi_magical_piercing=1 de_wi_multi_magic_arrow=1 de_wi_ring_burst=5 de_wi_killing_time=1 de_wi_weakness=1 de_wi_strike_bash=5 de_wi_count_blow=1 de_wi_group_motal_immune=5 de_wi_area_dispel=1 Lv90 http //rohan.redpotion.jp/simulator.php?sel1=darkelf_mage sel2=darkelf_wizard sel3=89 de_dark_message=5 de_dark_eyes=1 de_magic_boost=5 de_strong_mind=5 de_broken_bag=1 de_wide_encourage=5 de_portal_warp=3 de_wi_staff_mastery=5 de_wi_add_temper=5 de_wi_mentality_shield=5 de_wi_foresome_shield=1 de_wi_magical_piercing=1 de_wi_multi_magic_arrow=1 de_wi_ring_burst=5 de_wi_killing_time=1 de_wi_destroy=5 de_wi_weakness=1 de_wi_area_dispel=5 de_wi_strike_bash=5 de_wi_count_blow=5 de_wi_group_motal_immune=5 de_magic_reflection=1 de_wide_pollution=5 de_wi_eternal_darkness=5 de_wi_mirror_strike=1 de_wi_reraise=2 Lv99 http //rohan.redpotion.jp/simulator.php?sel1=darkelf_mage sel2=darkelf_wizard sel3=98 de_dark_message=5 de_dark_eyes=1 de_magic_boost=5 de_strong_mind=5 de_broken_bag=1 de_wide_encourage=5 de_portal_warp=3 de_wi_staff_mastery=5 de_wi_add_temper=5 de_wi_mentality_shield=5 de_wi_foresome_shield=1 de_wi_magical_piercing=5 de_wi_multi_magic_arrow=1 de_wi_ring_burst=5 de_wi_killing_time=1 de_wi_destroy=5 de_wi_weakness=1 de_wi_area_dispel=5 de_wi_strike_bash=5 de_wi_count_blow=5 de_wi_group_motal_immune=5 de_magic_reflection=5 de_wide_pollution=5 de_wi_eternal_darkness=5 de_wi_mirror_strike=1 de_wi_reraise=2 de_cure_silence=1
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/3099.html
【検索用 とうきょううぃさーと 登録タグ 2008年 VOCALOID project megawasabi と 初音ミク 曲 曲た】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:project megawasabi 作曲:project megawasabi 編曲:project megawasabi 唄:初音ミク 曲紹介 教会ではない東京の海に、彼女はブーケを投げました。 「君の背中を見ていると 不思議と自分に自信が沸くのです」 曲名:『東京ウィザード』(とうきょううぃざーど) project megawasabi氏、3作品目。 歌詞 連れ出してみせて 知らない世界へ私の手を引いて 揺れる未来に君の背中を写して あの人が見えなくなる場所まで 思い出と比べる度に足を止め 温もり見る間もなく冷めた幸せ。 抜け出せないままに 白い羽根をまとう 震える鳥をカゴから出して ヒールをはだけた素足で ドレスにかかるほど水溜りを蹴り上げる 微笑みがあふれ出した君の目の奥から 微笑みあふれ返す私を見つけたよ 飛べない夜空へと 跳ねた飛沫を追う 自分に見合う未来を信じて ブーケを投げるよ! 君の背中を見ていると 不思議と自分に自信が沸くのです そこはかとなく薫りだす信念は 魔法という他 ないでしょう 嘘でも良い 少しでも良い 形に残らなくたって良い 君といれば 東京の海 醒めゆくことも知りながら 幻を掛け合って 霧雨む白いレース模様 艶やかに全てを奪う真珠の粒 君の広い肩に顔を埋め 涙にじむバイパスを 夢のような時間を 変えられない未来を あの人の待つ未来を それでも優しい眼差しに溢れて 見つめているよ 朝焼けをみたの 君のいない埠頭で 白い羽根に夜露は残ったまま コメント 相変わらずの素敵な歌詞。雰囲気がばっちりあっていて綺麗 -- 名無しさん (2008-12-07 00 59 50) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/190.html
―――281年12月下旬 ―――下ヒ周辺 「…はっ!?ここはどこだっ!?」 慌てて体を起こすと、そこは大草原だった。 春が来た証とでもいうべき緑の匂いが、鼻腔に満ちる。 普段であれば、もう一眠りしたくなるところだが、今の彼にはそんな余裕などない。 はるか天空からから地上に叩き落されたのも余裕がない一因だが、他にも原因はある。 「ちっくしょう…! 爺さんの機嫌がやべえってのに…こんなところで寝てる場合じゃねえ!」 と、そこで。 彼の懐で、鈴のような音が鳴った。 音の源は「0-phone」。 どこでも繋がる便利な「電話」だとかなんとか。 いや、そもそも「電話」が何かは彼自身も知らないが、とにかくどんなところでどんな相手とでも会話できる優れた道具である。 肝心な時につながらないのも考え物だとは思うが…そんなことを言ったところでどうにかなるものでもない。 とにかく。 彼は0-phoneを掴み、そこに付属している突起物を押し。 「何考えてやがるアンゼロットォ!?」 相手の声が聞こえる前に、怒鳴りつける。 果たして、返ってきたのは予想通りの声であった。 『おはようございます、魏延さん。 どうやら無事中原についたようですね』 「ふざけんなっ! 曲がりなりにも一軍の将相手にすることじゃねえだろ!?」 『いいじゃありませんか、だって魏延さんですし』 「理由になってねえ!?」 能天気な声に、思わず頭を抱える。 どうしようもない悪意がそこにはあった。 太陽のような笑顔の下に隠れる、黒い悪意。あるいは捻じ曲がった性根。 全容を知ることは決してできないとはいえ、彼も随分と彼女に振り回されてきた。 欠片程度は、『世界の守護者』を知っている。 だからこそ。 彼―――魏延文長は、0-phoneを握り締め、再び怒鳴った。 「いいか!この時期は新兵の訓練やら兵糧の計算やらで忙しいんだ! お前は俺の首を飛ばす気か! 黄忠の爺さんが庇ってくれてるからいいものの、俺はいつ韓玄の野郎に処断されるかもしれねえんだぞ!?」 一息でそこまで言って。 帰ってくるのは、やはり緊張感の欠片もない声。 『もしそんなことになってしまいましたら、救出ついでにロンギヌスの正規メンバーとして雇用してさしあげますよ?』 「誰がテメエの世話になるかっ!? つーか俺がやばい立場になってる元凶が何を言いやがる! そもそもお前の下僕なんてこっちから願い下げだ!」 『またまたー。 いつも何だかんだで私のお願いを聞いてくださるじゃありませんか』 「お前の頼みを聞いてるんじゃねえ!? お前が無理やり聞かせてるんだろがっ!!」 『では、そんな魏延さんに次の任務を与えてさしあげます』 「お願いですらねぇ!?」 悪態にあわせるように、電話の向こう側でふふ、と笑みを零したであろう声が聞こえた。 魏延はまた文句を言おうとするが、できなかった。 『最近、有数の武将でもあるウィザードとの連絡が、次々と途絶えていることはご存知ですか?』 アンゼロットが、急に声の調子を変えた。 張り詰めた声。 真剣な。あるいは、思いつめたような声で、話しかけられる。 「…あ、ああ」 いつもの彼女のやり口だとわかっていながらも、魏延は相手の言葉に頷かざるを得ない。 それが、魏延という青年の長所であり。 また、世界を救うために、姿だけは若い守護者にいいように利用される原因でもあった。 『すでに、北海を除く中原、河北のウィザードとは連絡が途絶。 また、その他、孫家や馬家との連絡もとれなくなっております。 おそらくは…魔王董卓に占拠された長安同様、それらの都市もエミュレイターに占領されている可能性があります』 「呂布…はいつも無茶苦茶してやがるからともかく。 夏候惇や典韋、洛陽にいたはずの王允の爺さんと、幽州の劉虞に…公孫サンともか?」 『はい。 少なくとも、連絡はとれず、偵察に赴いたロンギヌスメンバーも…』 帰還することは愚か、連絡すら入りません、と。 続けられようとしたアンゼロットの声に、魏延は言葉を被せる。 「わかった。で?」 魏延の言葉から汲み取れるのは、決意。 それは、彼が守護者の頼みに応じて動く時の声。 魏延の言葉に満足したのか、あるいは困惑したのか。 通話器の向こう側では、しばらくの沈黙があった。 『……ありがとうございます。 ですが、魏延さん。気をつけてください。 この一件、魔王級のエミュレイターが裏で動いているとの情報があります』 「やべえことの裏に魔王がいるのなんてそう珍しいことでもないだろ」 何を今更、と言わんばかりの魏延に対し、至って冷静にアンゼロットは状況を告げる。 『寿春にベール=ゼファー。 南皮にルー=サイファー。 そして、洛陽のパール=クール。 今現在だけでも、これだけの実力を持った魔王が確認されています』 「…実力者なんてもんじゃねえぞ!? 裏界第一位、第二位にそれと匹敵する魔王じゃねえか!」 『それだけではありません。 さらに上位の存在も関与している可能性があるということです』 「…そうか」 『魏延さん…』 気遣うような声がかけられる前に、名高き武将は。 至って落ち着いた声で、指示を仰いだ。 「俺はどこに行けばいい?」 『…とりあえず、下ヒ。そして、寿春、できれば南の廬江の偵察も宜しくお願いいたします』 ふぅ、と一息ついたあとで。 『とにかく、魏延さんに頼みたいのは、“表”の状況確認です。 都市を支配するウィザードが、エミュレイターに敗れたことで民に影響が出てはいないか…あるいは、軍はどうなっているか。 最悪、月匣によって多くの人々のプラーナが失われていれば、世界の致命的な危機になりかねません。 そのような場合、魏延さんに単独で解決していただくことになってしまうのですが…』 「ああ、わかってる。 しかし、そんな情報も手に入らないのか?」 『はい。 先ほども述べたとおり、ロンギヌスメンバーでは、下ヒ、寿春に赴いて帰ってきた者は一人もいないのです』 「…くそ。状況はかなりまずいんじゃねえか。 のんびりしている暇はなさそうだな」 『その通りです。 状況を確認次第、対策に移ります』 そこで、一息入る。 おそらく茶でも飲んでいるのだろう、と魏延が思っていると。 かちゃり、という陶器同士が触れる音がした。 『…時間が許し、そしてなおかつ可能であれば。 中華そのものをどなたか…できれば、有力なウィザードか、ウィザードに理解のある方に統一していただいて。 全ウィザードの戦力をもって魔王との決戦に挑みます。 そうでもしなければ、とても、あの魔王たちに立ち向かえるとは思えません』 「そりゃそうだけどよ…しかし、急にスケールの大きい話になったな。 劉備のオッサンにでも声をかけるつもりか?」 『ええ。ただ、劉備さん自身は、すでに独自に下ヒのエミュレイター撃破のため動いています。 彼の他、“奸雄”曹操孟徳。 あるいは、ここ最近、全く連絡がとれなくなってしまった孫家、馬家のウィザード。 ウィザードとしては協力的ではないものの、実力には非の付け所のない“三国無双”呂布奉先。 そして魏延さんを含めた荊州のウィザードの方々を中心として、勢力を結集するつもりです。 そう…作戦名は―――』 ■■■ 第一話「英雄集結」 ■■■ ―――281年1月上旬 ―――北海・政庁 「…なるほど。 下ヒの魔法使いは、侵魔共に敗れた、ということじゃな」 「はい…」 政庁の一室。 深刻な面持ちで会話をしているのは、君主である孔融と、一人の女性だった。 女性は、長い髪を二房の三つ編みにして、上等な衣服を身に着けていた。 育ちがいいのだろう、高貴、とまではいかないものの、衣服以外からも、上品な雰囲気がにじみ出ている。 ただ、その上品な身なりの一方で、どこか憔悴している様子が垣間見れた。 「王修の話では、劉備殿もすでに北海に着いたようじゃ。 もう一眠りすれば、劉備殿に会えるだろうて」 「ええ、わかっております」 疲れた風貌の中に、わずかに喜色が浮かぶ。 とはいえ、ウィザードではない孔融には、彼女の言葉の意味を正確に推し量ることはできなかった。 わずかに眉ねを寄せたところで、相手が疑問に応じてくれた。 「『夢』の中でお会いしていますので」 「…やれやれ。 そんなこともできるのかの、魔法使いというやつは」 全く相手の言葉を理解しえなかったことが悔しかったのか。 孔融は肩をすくめて、ふん、と息を漏らす。 「とにかく、劉備殿がここに着いたら真っ先に知らせよう。 それでよろしいかな…麋家のご息女」 「ありがとうございます。 助けていただいたことも含めまして、感謝の言葉もございません」 「ま、劉備殿と麋竺殿には何度か世話になっとるしな」 にやり、と笑みを浮かべ。 孔融は立ち上がる。 「さて、たまにはまともに政務をせんとな」 本気かどうか疑わしい、そんな言葉で会話を締めくくり。 北海の太守は部屋の外に出る。 彼の背中に一礼した後。 女性は、椅子から立ち上がり、窓へと向かう。 と。 そこで、音が鳴る。 音は、懐からしていた。 「…」 女性は、懐から、硬質な色の物体を取り出し、何事か操作した後、耳へと当てる。 そして。 「…お久しぶりです、徐庶様。 奥様はご息災でしょうか…どりぃ~む」 やはり上品な笑みを浮かべて、そんなことを言った。 ―――281年1月上旬 ―――北海・都市内 「…りょ、呂布!? あ、あの“三国無双”、当代最強のウィザード、転生者の呂布奉先!?」 大声でそんなことをのたまった後で。 王修叔治は慌ててあたりを見回した。 見れば、一部の人がくすくすと笑いながら、こちらを見ていた。 ちなみに、大部分の人は会釈をしたり、あるいは見てみぬふりをしている。 王修は顔を若干赤くし、体を縮こまらせた。 「…ご主人様。 また、驚いた」 「…そりゃ驚くよ」 「まあ俺も驚いたしな」 「お前は笑ってただけじゃろうが。 あたしだけ驚き損じゃ」 「いやいや、驚いたぞ?」 「嘘をつけ。 後で思い出したが、お前は呂布に会ったことがあるはずじゃ」 「バレたか」 しかし、連れの四人は呑気にそんな話をしている。 豪胆な人たちだな、などと思いつつ。 「え、えっと…北郷一刀様、でよろしいでしょうか?」 王修は、もう一度隣を歩いている少年に聞いた。 その少年は、妙に艶と張りのある着物を着ているものの、それ以外は取り立てて特徴のない少年だった。 若干前髪が長いのと、どこか浮いた雰囲気があるが、それだけだ。 「いや、北郷でいいって。 俺にそんな風に呼ばれる立場じゃないし」 「…では北郷さん。 この方は本当に、あの呂布奉先なんですか?」 「いや、敬語じゃなくてもいいんだけど。 それはともかく…多分。というか間違いなく。 王修さんが言ってる呂布じゃないな」 「…そ、そうですか」 しかし、名前から字まで同じ、というのも珍しい話ではある。 王修は、少年―――北郷一刀に、寄り添って歩いている少女に視線を向ける。 褐色の肌の、一刀と似た衣服を身に着けた、あの呂布奉先と同じ名を持つ少女。 彼女は、ぼんやりと前を見ていたかと思うと、不意にこちらに視線を向けてきた。 「…?」 その覗き込むような目に、慌てて王修は視線を逸らす。 動悸が速くなり、汗が額からたれる。 隣人の彼女や、仕事で世話になった「あの」女性のおかげで、少しは女性に免疫ができてはいるものの。 未だ、女性への苦手意識は克服できてはいないようだった。 「相変わらずだな、王修。 まだ治らんのか?」 「…劉備様。お戯れを」 「いや、俺にもそんな堅くせんでいいんだがな?」 「こいつは調子に乗らせると付け上がるぞ」 「いえ。一国の太守に、礼を尽くすのは当然でございます」 王修は、前方を歩いている男性と女性に言葉を返す。 劉備玄徳と孫尚香。 彼と彼女は、確かに太守とその夫人であり。 さらには、劉備は漢帝の末裔ですらあるとも聞く。 とはいえ、その一方で、はっきり言ってしまえば、この乱世に名乗りをあげた将の一人でしかない。 が、劉備に対して王修が敬意を表するのは、彼が優れたウィザードであり。 そしてまた、何度かウィザードとしての仕事で助けてもらったからでもある。 「ま、そっちの兄ちゃんと嬢ちゃんの話だが。 とりあえず、話を聞いたかぎりじゃ『こっち』の世界の人間じゃないようだ」 「…と、いうと?」 「言った通りだ。 何を聞いてみても、『聞いたことのない話』ばかりなんだよ」 そこで、ふあ、と劉備は欠伸をはさむ。 「ま…嘘八百適当並べてるかもしれんと最初は思ったんだが、そうでもないらしい。 で、俺なりに考えた結論がこれだ。多分間違っちゃあいない。 お前さんも聞いたことはあるだろ。 この世界の他にも、世界は存在するって話は」 「はい。一部のウィザードは、他の世界に召還され、別の世界の危機も救うこともあるとか」 「ああ。魏延なんかの話が有名だな。 で…だ。 俺が考えるに、あの二人…北郷と呂布はこの世界の危機に召還されたんじゃないか、とな」 「…あの二人は、それほどの力を?」 「そりゃわからん。 わかってるのは、少なくともウィザードの素質はあるってことだ…な」 言って、振り返った劉備の目は、狐目。 極端に細められ、口元には笑みが浮かんでいる。 「…が。こんな状況だ。 世界が別の世界に助けを求めたって不思議じゃないだろうさ」 「…確かに」 視線を、再び隣にいるはずの一刀と呂布に向けようとする。 が、そこに少年と少女はいない。 どこへ行ったのか、と視線をさまよわせると。 「………」 「我慢」 「…………」 「我慢して」 「………………」 「うん。悪いのは俺。 だから、な。 もうしばらく、辛抱してくれ。 劉備さんも、政庁に行けば、ご飯が食べれるって言ってただろ?」 「………………………わかった」 「くっ…ごめんな…俺が、だらしないばっかりに」 「ううん。ご主人様は、気にしなくて、いい」 食事処の前で、そんな問答をしていた。 「えっと…劉備様?一体…?」 「ああ、あれが、俺がお前さんを呼ばなくなきゃいけなくなった理由だ。 もう金がない」 「…は?」 何を言っているのかわからない。 王修は続けて聞こうとするが、それより先に。 「とりあえず、あの二人は早めに政庁へ連れて行ってやってくれ。 …一応、食事はあるんだろ?」 「え、ええ。それは」 「なら頼む」 そこまで言って、劉備は前を向く。 最早、何かを説明する気もないようである。 王修は、一刀と呂布を呼ぼうとして。 先刻劉備に伝えたことを、念のために繰り返す。 「劉備様!」 「…ん?」 「麋家のお嬢様が政庁にてお待ちになっていらっしゃいます。 劉備様もお早く」 「いや、俺は、できればゆっくり行きたいんだが…な」 「は?」 疑問に答えは返らない。 が。王修は、すぐに答えを理解することとなる。 ―――281年1月上旬 ―――陳留・政庁内・太守の部屋 「グッッモーニンッ!元気かねぇ、曹操孟徳くん! キミの親衛隊長たるこの私、典☆韋が朝のお知らせに来たぞぅ!? 嬉しいかね、嬉しいだろう! それだけじゃない、今日は町で見つけたナイスガイも一緒だ! さあ、その喜びに胸をときめかせるがいい!」 「あっらーん、失礼しちゃうわね、典韋ちゃんったら。 私はこれでもオ☆ト☆メなのよん?」 「はっはっは、冗談は顔と体と存在だけにしたまえ。 お茶目がすぎるじゃないかぁ」 筋肉。筋肉。筋肉。 そう、目の前にあったのは、肉の塊だった。 悪臭はしない。というか、むしろいい匂いがするのが気持ち悪い。 香水でも使っているのか。 ただでさえ騒がしい朝は、暑苦しさも加わってうっとおしさが二倍でドン。 どうしたものかと言ってもどうしようもない。 彼は、頭を抱えて寝たふりをしていた。 寝ていないともっとうるさくなるから。 けれど、多分寝てるふりをしててももっとうるさくなる。 彼ら自身はこれ以上騒がないだろうが。 もっと五月蝿いのがくるのだ。 「孟徳、メシだぞ…ってだれだきさまらー!! であえ、であえーッ!! 孟徳の命が危機にさらされておるぞーッ!!」 扉から一人。 「落ち着け兄者。 少なくとも片方は典韋だ。裸だが。 というか危機なら兄者が真っ先にだな」 窓から二人目。 「な、なんだと!? 卞皇后ー!大変だッ! 孟徳の貞操の危機だッッ!! 誰か孟徳の危機を救えるものはおるかーっ!! 俺には無理だーッ!!」 「…ここにいますよ?」 そして寝台の中から三人目。 これで五人だ。 「どっちにしろ危機なのだな兄者。 あとおはようございます奥方」 「いいえ、朝の御勤めご苦労様です」 「はっはっはぁぁ! 朝から元気だな夏侯惇元譲くん! 相変わらず眼帯が素敵だぞぅ?」 「あらあら、やっぱりお手つきなんじゃない。 ごめんなさいねぇ、ワタシこれでも相手がいる子には手をださないから、安心して? ちなみにワタシはちょっとした傾国の美女よん? 名前は伏せとくわね。混乱すると悪いから」 俺は何も聞こえない。 耳をふさいでるから聞こえない。 なんで耳をふさいでるかって? 耳をふさがないと五月蝿いからだ。 なんで歯を食いしばってるかって?我慢してるからだ。 なんで耳をふさいで歯を食いしばってるかって…? 「これはご丁寧に。こちらこそ宜しくお願いいたします。 …見なれない御方ですが、この方も新しい護衛ですか?淵様」 「多分そうかと」 それは、耳をふさいでも聞こえる声に我慢がならないからだ…!! 「多分とはなんだっ!? そもそも何をこの状況に溶け込んでいるか妙才ッ! 槍を持て、槍を!」 「だからそんなに心配なら兄者がだな」 「ぃやかましいぞ己等ッ!! 人が寝とるのを邪魔するんじゃない! とっとと出ていかんと寝ぼけたと言い張って殺すぞッ!!」 「あらあら。曹操様、癇癪はお体にさわりますわよ?」 「うむ、その通りだぞ、曹操孟徳。 ご自愛するべきだとは思わんのかね」 「それに孟徳が寝起き悪いのは誰でも知ってるしな。 この程度の危険は承知している」 「その通りだな兄者」 「全くお茶目さんねえ。 でも、そこがス・テ・キよぉん♪」 「黙れ――――――ッ!? というか、なんでそういうときだけお前らは連携がとれとるのだッ!? 少しは戦場でそれを発揮せんか!」 「ああ、ちなみにわが国に入ってきた、仮面をつけたウィザードは国境付近で追い返しておいたぞ、典韋。 これでいいのか?」 「うむ。下手にこの国に来れば、潜んでいるエミュレイターに殺されかねん。 すでに葬ったエミュレイターだけでも随分な数になる…このような危ない橋を渡るのは我々だけで十分だろう」 「手際がいいな兄者」 「それで?ちゃんとアンゼロット殿には報告したのかね、夏侯惇元譲くん?」 「うん?覚えていないが多分しただろう。 してないということはあるまい」 「ふぅむ…まあよかろう。 それよりブゥレイク☆ファストをとるのが先だな。 皆も一緒に卓を囲まないかね?」 「あらん、いいの?」 「まあ人数分よりはちと多く作ってあるから大丈夫だと思うが」 「また目玉焼きなのだな兄者」 「それじゃあいただこうかしら。 ほら、曹操様もご一緒に」 「お前ら出てけええええええええええええええええええ!?」 ―――281年1月上旬 ―――南皮・政庁内 仲の良い二人の武将の会話。 「なあ、顔」 「なんだ、文」 「あの、最近来た奴らいるだろ?」 「ああ、あの女たちか。 最近の殿は、やけにあの女どもの献策を受けるよな」 「まあ頭がいいんだろ」 「いや、しかしだな。 あのちみっこい金髪の娘と、やたら居丈高で威圧感のある金髪の女はともかく。 金ぴかの鎧を着たあの金髪の嬢ちゃんはバカだろ。どこからどう考えても」 「確かになあ」 「ま、あの嬢ちゃんの献策は流石に殿も受けてないみたいだけどな」 「そりゃあなあ。 猪突猛進、突っ込むことと目立つことしか考えないんじゃあ役にたちゃしねえ」 「つったって俺らも同じようなもんだろ」 「阿呆。俺らは戦場では役に立つから使ってもらってんだろ。 俺らとあいつら一緒にするなよ」 「まあな」 「じゃ、なくてだな。 ああ、なんだっけ。 言いたいこと忘れちまったよ」 「んー…じゃあ、あのちみっこいお嬢と、役立たずの女の部下のことか? あいつらは強いよな」 「おう。正直互角に戦えるとは思うが優位に戦いを進められるとは思えんなあ」 「全くだ。 二枚看板が泣いちまうぜ」 「おう…ううむ。なんだっけなあ。 何か気になることがあったんだけどよ」 「それならあれか? 北の公孫氏の奴ら。いや、公孫サンのほうな。 なんか最近おかしいらしいが」 「いきなり関係ない話だな。 まあいいや。俺等も将軍の端くれだ。たまにはまじめな話もしねえとな。 …なんでも、殿が手を組もうとした皇帝の末裔のこと攻め立てる気配があるらしいな。 俺らは俺らで黄巾の奴ら牽制しなきゃいけねえから、どうにもできないって頭抱えてたぜ。 殿は、あの人のことを皇帝の後継者にしたいって言ってたけどな」 「殿も、頭はいいんだがな。 何せ、実際ことを起こそうとするのが遅いよなあ。 あと少し臆病だ」 「仕方ねえよ。そりゃ性格だしな。 それをどうにかするために俺等がいるんだろ…ってそうだよ、回転だ」 「あん?なんの話だよ」 「おう、あの髪型だよ、あの女どもの髪型。 おかしくねえか?」 「どこがだよ」 「あのぐるぐる巻いた髪型はなんなんだってことよ」 「ああん?言いたいことがわかんねえぞ、文」 「いや、だからな…そう、巻貝だか竜巻だかみたいなあの髪型だ! ありゃ、どういう仕組みで成り立ってんだよ!訳わかんなくて夜も眠れねえぞ! なんかふよんふよん揺れて和むけど!」 「たしかに巻貝みたいだな、ありゃ。 三人揃ってなんであんな奇天烈な髪なんだか。 けどそこまで気にすることかよ」 「いや、なんでかと思って考えただけなんだけどよ」 「うん、そんなことを気にするお前は阿呆だ。 ついでに寝れなくなるお前はバカだ。間違いねえ」 「んだと!?そういうことを気にしないお前が阿呆だ!」 「なんだと!?」 「やるか顔!」 「臨むところよ文!」 「でりゃあああああああああああああああ!」 「だりゃあああああああああああああああ!」 この後の会話を聞いたものはいない。 なんでも、金色の波動が戦う二人を吹き飛ばした後。 やや背の低い金髪の娘が配下に命じてたこ殴りにして。 胸が大きい金ぴか鎧の娘がやはり配下に命じて城の外に捨てたという噂はあるが。 やはり定かではない。 ―――281年1月上旬 ―――寿春・政庁 「…おぉい、雷薄。生きてるかあ」 「おう、なんとかな。そっちはどうだ陳蘭」 「なんとかなあ。 正直、ウィザードが常識に縛られねえってのがこれほど嬉しいことだとは思わなかったぜ」 そこは、闇の中。 底冷えするような、冷たい石に覆われた空間。 辛うじて息はできるものの、それ以上のことは何もできない。 「というか食事せんでも死ぬこたねえってのがすげえな。 月衣スゲー。マジスゲー」 「おいしっかりしろ陳蘭。 少し頭がおかしくなってるぞ」 「というかおかしくならんといかんともし難いだろこの状況」 「…まあな」 身動きも取れぬ。 手足は縛られ、転がることもできない。 わかるのは、背中にある冷たい感触だけ。 彼らには到底想像もつかぬことだろうが。 そもそも、これだけの長い時間寝返りがうてなければ、皮膚は死に、穴があいていることだろう。 それだけの長い時間、彼らはここにいる。 「…わかってる…一刀に会うまでは…………」 「あー!お姉ちゃんったらまた……一刀の妻は……」 「でも……思春や……無事かしら…」 「だいじょうぶ………むしろ私たち………心配してるんじゃない………」 たまに聞こえる、上からの声が少ない刺激にはなっていた。 「おぉう、雷薄」 「だからなんだ陳蘭」 「今の女達って、やっぱ二人とも一刀って男の奥さんなんかねえ」 「…どうだかな。それにしちゃあやけに若い声だな。 個人的には実は血の繋がった兄姉妹だという説を推すぜ」 「おお、なかなか鋭いかもしんねえなあ」 「…言った俺が言うのもなんだが、お前やっぱりおかしいぞ陳蘭」 「とある夢使いの少年」のエミュレイターに破れた彼らが、救いだされるのはいつのことなのだろうか。 それは、誰も知る由がない。 ―――281年1月上旬 ―――廬江・政庁内 「…やれやれ。 我々がのんびりと茶を飲むなどという機会が再び来ようとは」 「しかも、茶の味は以前とは格段に落ちる、と来れば。 喜ぶ余地など一つたりとてありはしないか」 しかめ面でそんなことを言い合う男が二人。 片や、筋骨隆々とした男。 片や、白い髭を生やした男。 二人が啜るのは、高級品と言われる“茶”。 それをもって味が落ちる、というのはいささか贅沢が過ぎるのかもしれない。 そう考えたのか、渋い表情で苦言を呈したのは、その場にいた、三人目の男だった。 「…韓当殿。黄蓋殿。周りの者に聞かれたらどう思われるかわかったものではないですぞ」 「いわせとけばよい。 君理もたまには羽目を外せ」 「…黄蓋殿」 彼らは孫家の三人の宿将。 ここにいないある一人を除けば、最も古くから孫家に仕える者達である。 名を韓当義公、黄蓋公覆、朱治君理。 いずれおとらぬ猛将、賢臣である―――が。 「今の我らに与えられた任は、このように城の中で何をするでもなく徘徊することなのだからな」 「…孫堅様の命とあれば、それも仕方ありますまい」 「ふん…あれが本当に孫堅様であればな」 「五人の娘達を強化した上で同じ名前をつけ。 さらには死んだ息子と同じ姿の人造人間まで作るなど…最早人の所業ではないわ。 あのようなことはどこぞの商人どもにでもやらせておけばいいものを」 「韓当殿!お止めください」 それまで、静かだった朱治が声を荒げる。 声を聞いた、韓当はふ、と顔から毒気を消す。 「…すまんな」 「…いえ。ですが、それは私も思っていたことです」 溜息をつき、朱治は肩を落とす。 疲労ではなく、心労。あるいは苦悩か。 声からにじみ出てきたのは、そういった類のもののように思えた。 「エミュレイターに憑かれた、と言ってもおかしくはない豹変ぶりではありましょう。 やはり、あの時が、契機だったのでしょうか」 朱治の言葉に、韓当と黄蓋は何も言わない。 その抽象的な言葉に思い当たる節があったのか、各々の茶碗を見ている。 「時を同じくして、大喬様も小喬様も行方不明となり。 孫堅様も強化人間や人造人間の開発に力を入れだした…。 ですがその一方で、実際にはエミュレイター対策には手をつけていない。 世界魔術師協会とは連絡もとらず。 先日など自分の御息女が三人もエミュレイターに捕らえられたというのに、他の者に要請を行うだけ。 …一体、何を考えてらっしゃるのか。 やはり、すでに孫堅様は別の存在にとって変わられているのでしょうか」 「わしらから見ればそう見えても、他の者が理解できなければ仕様があるまいよ。 むしろ、わしらがおかしいのかも知れぬ。 最近など、孫チン、孫魯班、孫峻…あの者達までエミュレイターに見えてくる」 「『孫家四羽烏』などと言われても、たかが知れているな…」 と、言葉の途中で不意に黄蓋が口を止め。 三人はお互いに示し合わせたように、身構える。 視線は、扉の先。 まもなく、扉が開く。 張り詰めた空気とは裏腹に、入ってきた者の声は穏やかだった。 「なんじゃおぬしら。 ええ若いもんが三人雁首そろえて」 「…程公か。 気配をわざわざ消して近づくな。驚かせんでくれ」 「そんな真似は丁奉にでもやらせとけばよかろうに」 「いやあ、なんでわしだけのけ者なんじゃろうなあ、と考えとったら忍び足になってただけじゃよ」 入ってきたのは、やはり髭を蓄えた男。 孫家最古の宿将であり、魔器『鉄脊蛇矛』を扱う魔剣使い。 名を、程普徳謀。 彼はかか、と笑って。彼ら三人が座っていた卓に、椅子を持ってきて座る。 「しかし、茶か。 伯符の坊主を思い出すのう」 それは、彼ら三人が意図して出さなかった名前。 呉郡の将軍、孫堅が長子、今は亡き孫策伯符。 「死ぬ前にもう一度。 あの坊主が煎れた茶を飲みたいもんじゃのう…」 彼が煎れた茶は、“あの”世界の守護者すら、うならせたという。 ―――281年1月上旬 ―――濮陽・政庁 「…これでよろしいのですか?」 「…」 彼の前に立つ女は、こくり、と頷くだけ。 他には何も喋らない。 続けて口を開こうとして、戸惑う。 別に、話をする内容を忘れたわけではない。 ただ、疑問に思ったのだ。 果たして、この者相手に口を聞くこと自体に意味があるのか、と。 「本当にいいのですか? あの五人は全員女。 それも、うち四人は二十才にも満たぬという若さ。 貴方の言葉を疑うわけではないが…とても一騎当千の猛将とは」 「……」 何も彼女は言わない。 やはり、意味などないのだ。 相手は会話をしようとは考えていない。 互いの考えを理解しようという意志が介在していないだけではなく。 そもそも、言葉を口にすること自体を避けているのだ。 彼女と会ったのは、つい数週間前。 赤い月が出ていた不思議な夜。 部屋でただ彼女は、最近頭を痛めていた兵糧の問題についての解決法を口にした。 何を言っているのかはわからなかった。 だが、言われた場所に兵を差し向けただけで、大量の米が手に入ったのだ。 そのおかげで、仲のこじれかけていた太守との間柄も修復できたし、頭の痛かった兵糧問題も一挙に解決した。 正直、飛び上がって喜んでしまったと言っていいだろう。 ただ、彼女の言うとおりにしただけで、すべてが良い方向に転んだのだ。 だから、だ。 その勢いで、大きな本の陰からこちらを見ている彼女に聞いてしまったのだ。 もしや貴方は、この乱世を治める術を知っておられるのではないか、と。 そう聞いたら、彼女は。 頷いたのだ。 「…わかりました。 とりあえず、関羽、張飛、趙雲、黄忠、そして馬超。 そう名乗る女性を五名、確かにわが軍の将として雇いましたとだけ」 「…」 何も言わない。 こちらのやっていることなど、彼女はすべて見通しているのかもしれない。 だから、言葉が返ってくることなど、期待はしていなかった。 「…彼女たちは、異界の乱世を統一した者達。必ず、力になる」 「…!」 思いもしなかった言葉に、驚きから体を震わせ。 同時に、喜びの震えも、走った。 それは、新しい情報だった。 彼女から得られる、数少ない、情報の断片の一つ。 異界とはなんだ? いや、そんなことはどうでもいい。 自分にできるのは、彼女の言葉を心に刻み、理解することだけ。 乱世を治めるために。 この、漢王朝が滅びんとし、どこの馬の骨とも知れぬ輩が太守を自称して跋扈しているこの乱世を。 自分が、平定するために。 「…ありがとうございます」 震え上がらんばかりの喜びを抑え、彼は一礼する。 顔を上げたときには、すでに、女はいない。 いや。 後ろにいる。 彼が―――劉岱公山が気づかないだけで、彼女は、いつの間にか、背後に移動している。 何をしたのか。どうやって移動したのか。 そんなことはわからない。 だから。「理解できない」彼には、それ以上のことはわからない。 「侵魔」とは何なのか。「魔法使い」とは何なのか。 「世界結界」とは。「プラーナ」とは。「魔王」とは。「魔法」とは。 いや、そもそも。「世界」とは何なのかも知らない彼には、何も理解できない。 できるのは、ただ彼女の言葉通りに動くだけ。 できるのは、彼女の指示に従うだけ。 できるのは、掌で踊るだけ。 そう。全ては。 「………この書物に書いてある通り………」 ■■■ かくして、中原と河北の混乱は深まる。 混迷の中、立つは北海太守、孔融の軍。 魔法使いが中核を成すかの軍が、果たして混乱を治める存在となるのか。 結末は、未だ語られはしない。 ■■■ ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/cwc_dat2/pages/101.html
ウィザードリィ エンパイアIII ~覇王の系譜~ ウィザードリィ エンパイアIII ~覇王の系譜~ ID+ゲーム名一人目のアイテム一個目9個 新規Bonus99 一人目所持金99999999G 一人目アイテム一個目9個 凄いローブ 凶悪な石ころ ID+ゲーム名 _S ULJM-05218 _G Wizardry 2007/01/22(月) 17 10 58 ID DyPylyGw 一人目のアイテム一個目9個 _C0 0x0014B00A 0x00000009 新規Bonus99 _C0 New Chara Bonus99 _L 0x00158CFC 0x00000063 んでこれ使ってる間は次へ進めんので 新規Bonus0 _C0 New Chara Bonus0 _L 0x00158CFC 0x00000000 を使ってBonus0に 一人目所持金99999999G _C0 1Chara99999999G _L 0x2014ABEC 0x05F5E0FF 次キャラ +ACh 一人目アイテム一個目9個 _C0 1Chara Item1 9 _L 0x0014AC02 0x00000009 次キャラ +ACh 次アイテム +4h 地図を9個にするとMAP表示何回でもできる 2007/05/12(土) 15 59 09 ID NicUZ8DO 凄いローブ _C0 robe _L 0x203104A8 0x01FFFFFF _L 0x203104AC 0xFFFF0500 _L 0x003104B2 0x000000FF _L 0x103104B8 0x000092FF 凶悪な石ころ _C0 stone _L 0x2030D2F8 0x649C0002 _L 0x2030D2FC 0x070A000A _L 0x2030D2E8 0x01FFFFFF _L 0x2030D2EC 0xFFFF0000 _L 0x0030D2F2 0x000000FF _L 0x0030D2E4 0x00000002 適応したらゲーム終了までOFFで大丈夫かも ボッタクルで買えばおk